北砿石油 株式会社 代表取締役 村山 義明さん
燃料と設備工事を一手に
信頼で暮らしを支える
快適な生活になくてはならない存在
北砿石油(株)は1953年創業。現在はガソリンスタンドを営むほかに、上下水道などの管工事、給湯、暖房、LPガスなど、屋内外の設備工事も行っています。ボイラーや暖房器具の設置や修理、ストーブの分解掃除、灯油の配送などもしていますので、何かとお世話になっている町民も多いのではないでしょうか。引っ越し時に必要な水道、ガス、暖房器具、燃料などの手続きや開栓、ボイラーや給湯器に不具合が起きたときの修理、水道凍結の対処などもここ1軒で済むので、頼むほうも助かります。快適な暮らしを送るために切っても切れない会社です。
資格取得も応援
代表取締役の村山義明さんは2代目。町議会議長も長年務めてきました。一時は一人で配達から経理まで行い、働きづめで会社を維持してきましたが、現在長男と次男、長女が手伝い、家族経営をしています。長男は設備工事、次男はローリーで灯油や軽油の配送というふうに大まかに仕事の分担をしていますが、どうしても設備関係に手が足りなくなりがちです。次男にも設備工事を手伝ってもらえるよう、ローリーでの配送をしてくれる人を探しています。
ローリーでの配送は、住宅や施設に灯油を供給するほかに、工事現場に出向いて機械への給油も行います。危険物取扱乙種第4類、中型運転免許は必須。すでに持っているならそれに越したことはありませんが、持っていない場合でも、入社後に取得するなど、求職者の状況に合わせて対応することができるとのことです。そのほかにも配管技工、管工事の施工管理、ガス等、扱う物や工事により、どの仕事にもさまざまな資格が必要となりますが、持っていないものは仕事を覚えながら取得していきます。取った資格や覚えた技術は、自分自身の財産になっていくでしょう。
ストレスのない暮らしの助っ人
設備工事では、新築・改築時に建築業者と足並みをそろえて作業します。屋内のキッチン、浴室、トイレ、洗面台や洗濯機スペースなどに給水・排水の管工事をして屋外の本管につなぎます。新築の場合はいいのですが、改築になると、すでにある建物の基礎のために自由な配管ができずに苦労も伴うといいます。壁や床下、地下など、目に見えないところが大部分という作業ですが、「完成したときにはひときわ喜びを感じます」と村山社長。
厳しい寒さが続いたときには、水道凍結のほかに地中の水道管が凍結することもあります。また吹雪いたり大雪が降ったりすると暖房の排気筒に雪がつき、ふさいでしまうこともあり、不完全燃焼などの危険も伴います。そんなときにもすぐに駆けつけてくれる頼れる会社です。
創業時から大切にしてきた信頼関係
「この商売はお客さんとのつきあいやつながりが何より大事。お客さんに好かれ、信頼していただけるような人に来てもらいたい」と村山社長は話します。家族以外の従業員を募集するのは久しぶりです。家族と一体となって、父の代から長い年月をかけて築いた信頼関係を守って仕事をしてくれる人を望みます。お客さんの要望に親身に応え、きちんと説明もして丁寧な仕事をする。そうしてさらに新しくよい関係を築いていけるような人なら最高です。家の中に入っての作業や、留守中の給油などもありますので、信頼関係があればこそ安心して任せてもらえます。村山社長は「幸い中頓別の人々は人柄がよく穏やかなので、誠実な仕事をしていれば、働く側も気持ちよく作業ができると思います」と言い、町内町外を問わず広く人材を求めています。
初代が石炭屋から事業を興し、時代とともに灯油にシフトする間に、二度のオイルショックを町民とともに乗り越えてきました。実は石炭の時代にも石炭不足でパニックになったことがあり、少ない石炭を小分けにしてお客さんに配り、なんとかしのいだことがあるそうです。胆振東部地震でブラックアウトとなったときには、前年に導入した大型発電機をフル稼働し、町内で唯一ガソリンスタンドをオープンさせて町民を安心させました。酪農家が個々に持っている発電機なども、ここでガソリンを調達することで動かすことができ、生産に大きな被害が出ることを免れました。
その時代その時代に町の人々に寄り添い、生活を支えてもうすぐ70年。これからも、北鉱石油に頼めば大丈夫と言われるような店であり続けたるために、誠意をもって仕事にあたり、力を注いでくれる人を求めています。