特定地域づくり事業協同組合

特定地域づくり事業協同組合制度とは、無期雇用の組合職員を複数の事業者それぞれの繁忙期に人材派遣する制度です。組合職員は、派遣先の事業者で様々な仕事に従事するマルチワーカーとして働きます。

仕事を探している方、移住を考えている方の「心機一転、いろいろな仕事に挑戦したい」といった希望に応えるだけでなく、派遣先の事業者で多くの人と関わることにより「町に馴染めるのか、知り合いができるのか」といった不安を解消することができる制度です。

中頓別町の全面的なバックアップのもと運営する中頓別町特定地域づくり事業協同組合では、組合職員の資格取得などのキャリアアップを積極的に支援します。複数の職場で経験を積み、資格取得などのキャリアアップをすることで、将来的な町内での就業や起業など、中頓別町で理想の働き方を選択できる仕組みを目指します。

中頓別町特定地域づくり事業協同組合のイメージ図

活動報告(令和5年3月)

マルチワーカーとして働く職員(正社員)の募集を開始!
様々な仕事を経験して自分にピッタリの働き方を探してみませんか?

組合職員として働き、自らの可能性を見出した職員の卒業を控えているので・・・
組合職員の募集(第3弾)を開始します!

仕事内容

当組合では、一か月ごとにシフトを組み町内の事業所へ行きそれぞれの業務に従事していただきます。

例えば・・・

  • 建設業(施工管理補助、除雪)
  • 林業(山の草刈り、まき製造)
  • 酪農(搾乳、掃除、草刈り)
  • 観光業(アウトドアガイド補助、砂金掘インストラクター、清掃、事務、牛乳製造)
  • 介護福祉業(配膳、厨房清掃)
  • 飲食業(カフェ接客)
  • 印刷業(製本)
  • その他(道路パトロール、プール監視員)など

これらの仕事を組み合わせ、マルチワーカーとして働きます。
1年間で様々な仕事を経験することができ、複数の町内事業所で働くことにより知り合いも増えます。

あなたが望む働き方や特性、得意、不得意などをできる限り考慮し仕事を組み合わせますので、上記以外にもやりたいことや希望があればなんでも相談してください!

一般的な登録派遣労働とは異なり正社員で雇用されますので、派遣実績に影響されずに毎月決まった給料が支給され、勤務成績に応じた昇給もあります。また、副業・兼業も可能ですので、週休3日制や時短勤務も選択できます。

勤務条件

【勤務地】
町内の事業所及び組合事務所

【勤務時間】
原則週5日、1日7時間 ※希望により週4日勤務、時短勤務も選択可
時間外・休日・深夜労働には別途割増賃金を支給

【休暇・休日】
週休2日制 ※希望により週休3日制も選択可
有給休暇・慶弔休暇あり

【手当・福利厚生】
保険制度完備(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)
住宅手当・通勤手当・扶養手当・技能資格手当・寒冷地手当・福利厚生手当あり

【雇用形態】
正社員(試用期間1か月)

【給与】
月額基本給177,000円~(年齢や職務経歴に応じて定める。時短勤務の場合は割合で可変します)
賞与支給あり(原則年2回・組合の業績等に応じて定める)
昇給あり(原則年1回・勤務成績に応じて定める)

【年収例】※週5日・1日7時間勤務の場合
約300万円~/1年目(令和5年4月1日採用)(月給+各種手当+賞与)

【その他】
副業・兼業可(労働時間の把握等のため、事務局まで事前に申請をしていただきます)

中頓別町に初めて住む場合、土地勘や伝手がなく、不安なことがたくさんあると思います。
中頓別町では、組合事務局スタッフや移住コンシェルジュが住まい探しも含めてサポートしますので、中頓別町を訪れたことがない方でも安心です!

さらに、マルチワーカーとして働く職員は、実際の業務に活かせる様々な資格の取得を組合が支援!資格取得に係る費用は組合が負担し、資格を使用する業務に従事した勤務には資格手当を支給します。

組合は「派遣された事業者へ就職したい」「地域の課題解決のために起業したい」など、組合職員が描く未来を応援しサポートします。そして、また次の職員をマルチワーカーとして雇用しその方が描く新しい未来を応援する、そんな素敵な循環を一緒に作り、組合を盛り上げてくれる人を募集します。

応募について

【応募方法】
下記連絡先に、写真付履歴書・職務経歴書(勤務経験がある方のみ)をご提出ください。(メールまたは郵送)
※必ずメールアドレスを明記ください。

【選考プロセス】
書類選考
※結果は応募者全員に電話またはメールもしくは文書で通知します。

面接(2回)
※別途日時をお知らせいたします。

内定・入職
着任日 令和5年4月1日(土)以降

※上記以外の着任日についても相談に応じます。

【連絡先】
中頓別町特定地域づくり事業協同組合
担当 :矢部・矢島
住所 :〒098-5551
北海道枝幸郡中頓別町字中頓別172番地6
中頓別町役場 総務課政策経営室内
TEL :01634-6-1111
Email:ijuu@town.nakatombetsu.lg.jp

【その他】
ご不明点はお気軽にご相談ください!ZOOM相談会も随時開催しています。

こちらで中頓別町について紹介していますのでご覧ください。
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町HP

活動報告(令和4年7月)

事業開始から約4ヶ月が経過してみて・・・

派遣事業のスタートから約4ヶ月が経過しました。

 

中頓別町にとって初めての取り組みだということもあり、スタートしたばかりの頃は職員、町内事業者の方々、事務局も探り探りの状態でしたが、皆様のご協力のおかげさまで特に大きなトラブルもなく、事業スタートから約4ヶ月が経過しました。

 

マルチワーカーとして働く職員は、カフェで接客や薪製造の補助、道路パトロール、牛乳製造など様々な仕事に従事しています。

町内事業者の方からも「人手不足だったので、組合の方が来てくれて本当に助かりました。」「もっと職員を増やしてほしい。」といったお声もいただきました。

 

職員には毎月一度の個別面談を行うなどサポートに力を入れており、仕事のことから普段の生活面でのことなどまで、幅広く相談に乗っています。

また、町内事業者の方々が積極的に職員と交流を図るなど、地域に馴染めるよう組合全体で職員のサポートを行っています。

 

引き続き、組合が中頓別町にとってより良い形で運営されるよう尽力してまいります。

活動報告(令和4年7月)

入組式開催のご報告

令和4年4月1日、中頓別町特定地域づくり事業協同組合は2名の職員を迎えました。新型コロナウイルス感染症拡大防止対策としてソーシャルディスタンスを保ちながら、入組式が開催されました

新たな職員の2名は、就業に合わせて中頓別町に移住してきたこともあって、組合員の方々との初顔合わせでは緊張している様子でしたが、徐々に会話が増え緊張がほぐれてきた姿が印象的でした。

 

入組した2名の職員と理事・監事の方々

活動報告 (令和3年12月)

組合が設立!これまでの道のりとこれから

北海道宗谷地方に位置する中頓別町は、令和3年時点の人口が1700人程の小さな町です。昭和 25年には7500人超を数えた人口も、少子高齢化や転出により年々減少し、町内事業者の多くでは、後継者不足や繁忙期の人手不足が深刻化しています。こうした問題の解消手段について、町内事業者や町民、役場担当者による継続的な話し合い(中頓別町働き方改革推進委員会)が行われてきました。

様々な対策方法を検討する中、令和2年6月に地域産業の担い手確保を目的とした新しい法律が施行され、全国各地で「 特定地域づくり事業協同組合 」が設立されました。そこで、中頓別町働き方改革推進委員会でもこの取り組みに注目したところ、「 組合が町民や町外から来た人を職員として雇用し、様々なサポートをしながら繁忙期の人手不足に悩んでいる町内事業者にマルチワーカーとして派遣できるのではないか 」との意見で一致しました。

事業者によっては繁忙期の人手は不足しているものの通年で人を雇う余裕がない場合があります。また、都市圏からのアクセスの悪さや買い物の不便さなど地方で暮らすことへの不安から、近年では事業者が独自に職員を確保することが難しくなっており、これらの対策方法として令和2年12月、組合設立に向けた取り組みを開始しました。

画像|中頓別町特定地域づくり事業協同組合 創立総会の様子

 

令和3年1月から実施した町内事業者への聞き取り調査の結果、組合を利用したいという意向が予想以上に多いことがわかり、中頓別町での組合設立が正式に決定しました。その後、利用意向のある町内事業者へ詳細なヒアリング、所管庁への問い合わせなどを行いながら中頓別町に合わせた運用のルールづくりに着手しました。人材派遣や労働に関する法律などから、マルチワーカーとして働く職員に対して積極的なキャリアアップを支援できるよう、また、町内事業者が利用し難いと感じないよう、職員と事業者双方に配慮した運用のルール作りを目指しました。

定款や事業計画、収支計画などを作成した後、令和3年10月に町内事業者に対して組合設立説明会を開催しました。数多くの事業者に出席いただき、説明会後は13事業者が組合への参加を表明しました。翌月には創立総会及び理事会を開催、組合の設立認可申請や法務局への登記申請も無事終了しました。組合の事業開始予定の令和4年4月までいよいよ2か月少しとなりましたが、北海道労働局や北海道庁などへの申請、職員の採用などやるべきことはまだまだあります。町内の事業者の皆様と共に一つずつ進めていきたいと思います。