
稚内信用金庫 中頓別支店 支店長 幅田知行さん
地域に寄り添う金融機関
地元とともに繁栄を
宗谷・留萌管内の預金シェアは8割
稚内信用金庫は、北海道稚内市に本店を持ち、宗谷地方全域や留萌地方北部を
中心に、北海道内全24店舗を展開する金融機関です。
自己資本額は530億円超、自己資本比率は57.86%(ともに2024年9月末時点)と、金融機関として健全な体質を堅持しています。
金融機関として地域経済をサポートする稚内信用金庫中頓別支店の幅田知行支店長に、Q&A方式でお話しを伺いました。

Q.稚内信金について教えてください
当金庫は、1945年の創業以来、北海道の稚内市を中心に、預金、融資、為替、投資信託、保険商品窓口販売等の金融業務を行っています。2025年に創業80年を迎え、主な営業地域は道北地区(宗谷総合振興局管内、天塩町、遠別町、雄武町)および旭川市、札幌市になります。
当金庫は地域の文化や経済の発展等少しでもお役に立ちたいと考え、各地域の夏まつり等のイベント参加など、積極的な活動を展開しています。

Q.稚内信金の業務は?
稚内信金の業務は、窓口業務(預金、為替、出納)のほか、「渉外」「融資」「業務推進」「審査」「システム運用」など多岐に渡ります。金融機関というと事務仕事が中心というイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、最近では特に地域が抱える課題解決(ソリューション)としての機能が求められるなど、実はどの業務においても人とのコミュニケーションが欠かせない仕事です。
稚内信用金庫は「地元とともに繁栄します」という経営理念を掲げております。私たちの仕事は一言でいえば「どうすれば地域の発展、さらには地域の皆さまの生活を豊かにできるか」を考え、行動することです。そして、その方法は何も金融サービスに限るものでもありません。「こんなこと金融機関に相談しても・・・」と思うようなことでも気軽に相談いただける存在になれるよう、私たちは努力しなければならないと思っています。
私たちが関わらせていただいた結果、地域の皆さまから感謝の言葉をいただくことができたとき、この仕事をやってきて良かったと心から思えます。さらに、その積み重ねが地域の課題解決や活性化に繋がったらと考えるとわくわくしますし、とてもやりがいのある仕事だなと思います。

Q.金融機関としての地域での役割について
私は2024年4月に中頓別支店に着任しましたが、中頓別町のこと、この町がどのように誕生し、どのように歩んできたのか、まずは中頓別町の歴史を学ぶため、着任後すぐに「中頓別町史」を手に取りました。もちろん、町史を読んだからといって町の全てを知ることができるわけではないのですが、どこか中頓別町を身近に感じるきっかけになったように思います。
金融機関の地域での役割は、一般的に「財産の管理・運用や調達を円滑にし、経済の安定と成長を支えること」と言われておりますが、地域の歴史や文化を知ることで、果たすことのできる役割により幅を持たせることができるのかなと感じております。
私は中頓別町に暮らして約1年になりますが、本当にたくさんの魅力に出会ってきました。一方で人口減少という避けられない課題もある中で、どのようにこの町や資源を守っていけるか、中頓別町民のひとりとして私たち職員一人ひとりが当事者意識を持ち、地域の皆さまとともに中頓別町の明るい未来を想像し可能性を追求していくことが、金融機関の地域での役割だと私は考えます。
Q.人材について
金融機関の職員というと「几帳面」「固い」というイメージを持たれる人が多いかもしれません。お金を扱う上で緊張感を持って仕事にあたることはもちろん必要ですが、稚内信金の職員はそれぞれ性格も違えば趣味も多様なので、「金融機関だからこういう人」というのは稚内信金の職員にはありません。
強いて言うなら、稚内信金は地域とのコミュニケーションをとても大切にしています。地域のイベント行事など積極的に参加して楽しめる人、あとは転勤が伴う仕事なので、その地域での新たな出会いであったり、環境を楽しめる人が活躍できる職場だと思います。

以上、幅田支店長のインタビューでした。
幅田支店長はじめ稚内信金中頓別支店の職員の皆さま、ご協力ありがとうございました。
編集後記
今回幅田支店長にお話しを伺いとても印象的だったのは、幅田支店長ご自身が地域の歴史、文化、魅力に触れること、また、イベントなどの地域コミュニティに参加することなど、地域の活性化や課題解決につながる活動を楽しんで行っているということでした。
それらの活動はまさに、「どうすれば地域の発展、さらには地域の皆さまの生活を豊かにできるか」に即した、金融サービスに限らない行動であると感じました。
日本全国多くの地域は、住民の高齢化や人口減少などの課題がますます深刻化していくと予想されます。金融機関においても、オンライン化やキャッシュレス化、DX化など、取り巻く環境の変容がさらに加速すると推察される中で、時代に合わせた変化を求められながらも、一方でコミュニケーションを重視するスタイルを貫き経営理念を体現しようとする、稚内信用金庫の本質を窺い知れたインタビューでした。